水月苑でお出ししている、固めのカスタードプリン。
どこか懐かしく、素朴で、
ゆっくり味わいたくなる甘味です。
このプリンは、
2023年に放送されたある番組の中で詠まれた
「固めのプリン」を題材にした俳句に
店主が心を動かされたことをきっかけに生まれました。
そこから、自身の子ども時代に食べた
あのカスタードプリンの記憶を頼りに、
試行錯誤を重ねて再現したのが、いまの一皿です。

一首の句から生まれた、固めプリン
2023年、俳優・梅沢富美男さんが
某番組で「固めのプリン」を題材にした俳句を詠まれました。
その言葉に触れたとき、
店主の中にふとよみがえったのが、
子どもの頃に食べた、
少し固くて、卵の風味がしっかりとした
昔ながらのカスタードプリンでした。
「もう一度、あの味を作れないだろうか。」
そこから、素材の配合や火入れ、甘さの加減を
何度も見直しながら、
記憶の中の味を一つずつ形にしていきました。

受け継がれた味を、確かめるひととき
完成したプリンは、
ご縁があり、実際に梅沢富美男さんにも
召し上がっていただく機会がありました。
その際にいただいた言葉は、
このプリンにとって大きな励みとなり、
いまも大切にしている出来事のひとつです。
けれども、このプリンは、
話題性や評価を得ることを目的として
作られたものではありません。
「懐かしい味を、きちんと再現すること。」
その一点に向き合い続けた結果として、
たまたまご縁が重なり、
そうした機会に恵まれたものだと考えています。

味わいを深めるための、いくつかの所作
ひと手間ですがお皿に移すと、さらにおいしくお召し上がりいただけます。
ほろ苦いカラメルソースが甘味のプリンをゆっくりとおおう様を心ゆくまでお楽しみください。
1.プリンの上部、縁周りをスプーンでゆっくり
はがしていくように少しずつ押さえます。
2.一周できたら、カップ内のプリンを左右に軽く振りながら、
カップとプリンの隙間に空気を入れていきます。
3.反対に向けたお皿を上に被せて、
プリンカップごとお皿を上下に反転させます。
カップとお皿を押さえたまま、上下に2~3回振ると
カラメルソースごとプリンがきれいに外れてくれます。
懐かしさを、いまの時間で味わう
このプリンは、
特別な素材や技法を誇るものではありません。
けれど、
誰かの記憶にある「懐かしい味」に
そっと寄り添える甘味でありたいと考えています。
水月苑で過ごす時間の中で、
静かに味わっていただけたら嬉しい一皿です。
- 店舗名
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小月パン工房
- 住所
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〒750-1142
山口県下関市小月本町1丁目1−9 - 電話番号
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083-282-0108
- 時間
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AM9:00〜PM5:00
- 定休日
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毎週月、火曜日
その他不定休


